こんにちは、院長の高尾です。
患者さんから「こんなブログを書いたら読んでれるようになるのでは」と、アドバイスをいただき
これからは、ブログの内容も各患者さんの症状向けに書いていきたいと思っております。
鍼灸院によく来院される症状に、月経困難・無月経・生理痛を訴えて来院されます。
月経痛や月経時の腰痛、頭痛を持つ方は女性全体の7割を超えると言われています。
また寝込んでしまうくらいの強い痛みの月経困難症の方も増えているように感じます。
当院では生理痛や生理不順、無月経の改善を目的として治療に通われ、
改善されている方が沢山いらっしゃいます。
痛みが楽になるだけでなく、ホルモンバランスや骨盤内の血行もよくなるため
生理痛以外の様々な不調が改善されてゆきます。
(体温UP、便の改善、美肌効果など)
【何歳ぐらいの方が来院されますか?】
10代から50歳代まで閉経を迎えるまで。
10代は、生理痛がひどかったり過度のスポーツで、無月経になってしまった。
20歳代からは、生理痛やストレス、ダイエットなど手無月経になってしまった。
30・40代は、生理痛や毎月来ていたのが来なくなったり、突然無月経になった。
当出ては先ず東洋医学としての「血」の状態と、
痛みの質によって体の中に何が起こっているかを把握します。
その背景として「血-オケツ」(血液の疲労・ドロドロ血)
気の流れの停滞、冷え、どが挙げられます。
また必要なら西洋医学的に副腎や甲状腺にあたる症状も改善してゆきます。
そのように「体質」にアプローチした後に、子宮や卵巣などを「構造的」に支えている
周辺の組織に起こる他トラブルを改善してゆきます。
例えば内臓下垂やそれらによる子宮の位置以上、内蔵間の筋膜の軽度癒着、
骨盤内の血行不良などに対し、器質・機能的なトラブルを排除してゆきます。
【どんな治療?】
基本的には鍼治療をメインとし、血行や気・水の流れなどの体質を改善してゆきます。
骨盤腔内の血行を改善する処置や、骨盤神経の活性化、また必要に応じてストレッチや
手技による内蔵マニピュレーションを行います。
【自宅でのケアでお勧めは?】
どのようなタイプかによって違いは出てきますが、
今回はどのタイプも共通してやっていただきたいことを紹介します。
・とにかく冷やさない:お腹~骨盤周辺を冷やさないように温めましょう。
・血行を阻害しない:きついタイツやパンツを長時間履くのは避けましょう。
睡眠時はなるべくゴムのゆるい、圧迫しないものを選びましょう。
・血(おけつ)を防ぐ食事:生理前はとくに血液を溜めるために血がひどくなりやすいです。
このようなときは糖分の取りす(陰性食品)ぎや、山菜などのアクの強い食事、
カニなどの甲殻類は控え目にしてください。
生理痛は我慢するものではありません!改善する方法があるのに、
何もせず毎月月経のたびに憂鬱な気分で過ごすなんてもったいないじゃないですか。
適切な治療や生活改善で、快適な毎日を手に入れてくださいね。